まず、不眠症の原因として、生物学的にせよ、心理学的にせよ精神的要因によるものか、それとも、身体的要因によるものかを見分ける必要があります。身体的要因では、気道の閉塞が起こりやすくなっていることから、寝ると呼吸が止まって苦しくなるので起きてしまい、結果、夜間に寝られず昼間眠くて仕方がないという睡眠時無呼吸症候群。また、睡眠中に腕や脚がぴくぴくと動く(不随意運動)、周期性四肢運動障害などが代表的です。精神的要因としては、ストレス、不安、うつ状態が関与して、不眠になりますし、高齢者によくみられるのは、睡眠リズムの障害であったりします。これらのほかにも多くの原因があり、睡眠の専門家に紹介を受けて、ポリソムノグラフィを用いた原因の精査、診断を仰いだ方がよい場合もあります。
不眠症
Sleep Disorder